もう少し言うと原油価格です。
この十数年、ずっと気になってました。
「なぜ、シェールガスの値段に収斂しない??」
シェールガス・・・
現在の石油が採掘されている深さの倍くらい深い「シェール層」に存在する原油です。
19世紀前半には、米国でその存在を知られてましたが、掘削技術の飛躍的進歩で商品化したのは2000年初頭・・・。
その時のコストがたしか1バレル70ドルくらい。一方、その時の原油価格WTIで約30ドルくらい。
「これじゃあ勝負にならない」と思いきや・・・
原油価格はOPECの減産もあり、うなぎのぼり。リーマンショック前には1バレル100ドルを超え・・・・
一方のシェールガスは生産性の向上により、60ドル台へ・・・
原油価格もここまで下がるかと思いきや・・・
一気に40ドル台へ・・・・
あまたの米国内シェールガスが倒産・・・
約半分とも・・・・
明らかなサウジアラビアを中心とするOPECの嫌がらせ・・・
米国内シェールガス企業がかなり整理されたと踏むと、再び原油価格は100ドルへ・・・
そして数年・・・・
米国内シェールガス企業の血のにじむような経営努力と技術革新により、1バレル50ドルくらいまでくると、シェールガス企業は再び増産へ・・・
と、これを見たOPECは一気に増産・・・
あっという間に1バレル25ドル・・・・
(ほんとに原油価格チャートはえげつないというか、ガキのケンカみたいな動き・・・)
サウジは1バレル30ドルでも利益が出るなどと豪語していた一方で、実は2015年初頭の日経平均株価20000円から一気に17000円までの下げはサウジの日本株売りが主因と言われています。
そうです!OPECは厳しいのです。
最近の原油価格が60ドル台に落ち着いてきていることからもわかる通り、OPECが生き残るためには、米国シェールガス企業にも利益を上げさせる値段設定にすしかないのです。
なぜなら米国はこのシェールガスにより、石油埋蔵量世界一になったからなのです・・・。
<ゴールドマンサックス元社員による事業再生・経営改善/合同会社ジダイグループ>
ジダイグループは東京・札幌を拠点に全国に出張し、経営改善アプローチを行っております。資金繰り改善・経営改善・事業再生に対応すべく、事業・財務分析に始まり、営業方針の策定・帯同営業等他にはないコンサルティングスタイルを展開しています。
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